都市イノベーション研究院 小長井一男教授が「地盤工学会論文賞(英文部門)」を受賞
受賞情報

受賞楯
本論文は、2005年パキスタン?カシミール地震によって出現した天然ダムについて、その形成から決壊までの4年4ヵ月にわたる現場調査と現場試料を用いた室内試験により、天然ダムの決壊原因について検討したものです。天然ダムがモンスーン期の豪雨ではなく乾期の30mm/dayの降雨で決壊したこと、及び天然ダムの構成材料が第三紀泥岩であったことから、決壊原因は堤体のスレーキングによるものと考え、現場試料を用いた一面せん断試験を行い、天然ダムを構成する泥岩の湿潤時のクリープ変形量と強度低下量が非常に大きいことを実証しました。
受賞論文
論文題目:Breaching failure of a huge landslide dam formed by the 2005 Kashmir Earthquake, Soils & Foundations, Vol.51(6).
著者:KIYOTA Takashi, SATTAR Ahsan, KONAGAI Kazuo, KAZMI A. Zaheer, OKUNO Daishuke and IKEDA Takaaki