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都市科学部4年生の秋山拓臣さんが第5回世界生物圏保存地域ネットワーク会合のサイドイベントで発表をおこないました

会場の様子
会場の様子
サイドイベントの様子
サイドイベントの様子
エキシビションの様子
エキシビションの様子
 都市科学部 環境リスク共生学科4年生の秋山拓臣さんが、2025年 9月24日、中国杭州で開催された第5回世界生物圏保存地域ネットワーク会合(5th World Congress ofBiosphere Reserves)のサイドイベント「人と自然の軋轢緩和に関する生物圏保存地域の役割」(Role of Biosphere Reserves for Mitigating Human-Nature Conflict)にて発表を行いました。
 このサイドイベントは、uedbet体育_uedbet体育投注-彩客网彩票推荐、コインブラ大学、Heidelberg 教育大学、Pará 国立大学の各ユネスコチェアと共同で企画し、uedbet体育_uedbet体育投注-彩客网彩票推荐 総合学術高等研究院の松田裕之上席特別教授がファシリテーターを務めました。会場には約 20名が直接対面参加、4名リモートで参加しました。

 秋山さんは、「相互警戒によるヒトとクマの共存に基づく、ヒトとクマの衝突の緩和」(Mitigating Human-Bear Conflict based on human-bear coexistence with mutualcaution)という演題により、昨今、日本で大変な社会問題となっているクマ、特にヒグマと人とが、どのように共存していくべきかについて、英語による発表を行いました。
 秋山さんは、クマによる傷害?死亡事故が日本の都市部で発生していることや、近年クマの捕獲数が増加している状況を指摘し、人とクマは互いに警戒し合い、遭遇を避けることによって、共存することが望ましいと紹介しました。そして、遭遇を避けるためにはゾーニング管理が重要であると訴えました。環境省のゾーニング管理では、クマ生息地の「コア生息地」、人間の生活や活動が優先される「防除地域」「排除地域」、クマと人のエリアを緩衝する「緩衝地帯」の4種類があります。特に、緩衝地帯はクマが街中に降りてこないようにする役割があるため、緩衝機能の維持向上が重要です。緩衝地帯管理の実践例として、みなかみ BR(Biosphere Reserve)で行われている「自伐型林業」を紹介しました。そして、野生動物との共存の鍵は、野生動物が人間を警戒し続けるように緩衝地帯を管理することだと強調しました。
 発表後の質疑応答では、「野生動物は弱くて守るべき存在だという考え方や、自由にさせるのが望ましいという考え方もあるが、人間が管理するべきか。」という質問がありました。それについて、人間活動の程度に応じて野生動物がか弱い存在であるか、人間を脅かす存在であるかが異なるため、地域の状況に応じて管理の程度や方法を調節するべきではないかという議論をしました。
 秋山さんと松田上席特別教授のほかに、3人の発表者がプレゼンテーションを行いました。ルイス?アラゴン氏は、特に国境を越えた BR の平和構築の役割を強調しました。アレクサンダー?ジークムント氏は、最近の技術革新が様々な市民科学の実践を可能にしていると述べました。ヘレナ?フライタス氏は、One health の概念を紹介し、人間と野生動物の相互作用における地域差を強調しました。

 また、秋山さんら日本の学生チームは、エキシビションイベントで「生物圏保存地域における積極的なユース活動 (Active Youth Initiatives in Biosphere Reserves)」というブースを出展し、愛媛大学の門田朔さん、九州大学の小林海瑠さん、国際自然保護連合日本委員会の稲場一華さんと共に、日本の生物圏保存地域(BR)におけるユース活動を紹介しました。ブースに設置したポスターでは、日本の BR の人口構造の現状と関係人口モデルや、ユース団体主導の BR 学習プログラム、石川県の白山 BR における研究活動とユース主導のコミュニティによる地域活性化活動を紹介しました。展示は大会期間(9/23-9/25)を通して行われました。世界中の地域の方に立ち寄っていただき、活動を紹介し、またユース組織の運営について議論しました。さらに、他の日本ブースで行っていた日本 BR の資料配布や活動紹介の補助も行いました。

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